3人の天才-3- (メイちゃん)
今回は、逆転裁判123のお話!になりますが、本当に何でもありになりそうですので、逆転裁判ファンの方は合わない表記や表現が出てくる可能性が高いです。
どうか無理をなさらず、この前提がダメな方は戻ってください!本当に、ですよ!
ちなみに、メイちゃんを説明するにあたり、DL6号事件に関してかなりのネタバレがありますので、本当に今からプレイしよう!という方はご覧にならないことをお勧めします!
ちなみに、ミツルギ検事とメイちゃんの間柄、ミツルギ検事を「兄」メイちゃんを「妹」とします。異議あり!な方もいると思うのですが、表記は統一した方が便利なのでそこはお許しください。ダメな方は戻ってくださいね!
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妄想垂れ流し、ついにメイちゃんまで来ました!お付き合いくださった方いらっしゃいましたらありがとうございます!既に昨日書いた2件、朝から自分で読んでニヤけてます。大分変な奴だな、私。
さて、今回はメイちゃんです!私、メイちゃん大好きなんです。本当に、大好き。表記がカタカナで申し訳ないのですが、脳内の呼び名そのままに書いちゃいたいと思います!
さて、メイちゃんを説明する上では必ずDL6号事件について書いておかないと訳がわからなくなります。ということで、1個前でも説明したんですが、改めておさらいです。
ちなみに、子供の頃のミツルギ検事を、見分けるために「ミッちゃん」と呼んでおきます。子供の時はまだ検事じゃないもんね。
DL6号とはミッちゃんのお父さん信さんが地震で止まった法廷内のエレベーターで、15年前法廷の見学に来ていたミッちゃんの目の前で銃殺された事件です。
真犯人は狩魔豪検事で、DL6号事件後ミッちゃんを引き取り(多分、そうなんだと思う)検事になるための教育を施し一人前の検事に育て上げた人物です。
その、父親殺しの真犯人であり育ての親、狩魔豪の愛娘が狩魔冥、メイちゃんです。ミツルギ検事とは兄妹同然に育ってきているので、プライベートではレイジ、メイと呼び合ったりしている様です。
メイちゃんは13歳で検事になった超絶天才という設定です。えぇ、もうびっくり通り越したぶっ飛び設定です。ツッコんではいけません。「そーいうもん」です。
(逆転裁判4で法の暗黒時代ってありますけど、法曹界で児童労働が横行している時点で既に超暗黒じゃないですか。というツッコミが喉元まで上がってきます…。)
DL6号事件を含む「逆転、そしてサヨナラ」はミツルギ検事が過去から解放されるストーリーとしての側面がありますが、メイちゃんにとってはDL6号事件の裁判は地獄の始まり、と言っても過言ではないものです。
自分が尊敬していた父は自分が慕っていた兄の実の父を殺害した。しかも彼の目の前で。
検事として憧れ、追いかけてきた父の背中は、捏造にまみれた偽りのものだった。
事件をきっかけに、ずっと慕って来た兄は目の前から姿を消した。
メイちゃんを支えてきた色んなものを、一気にぶち壊したのがDL6号事件の裁判でした。
ストーリー上は逆転裁判1時点ではメイちゃんは出てきませんが、2から逆算すると当時メイちゃんは17歳。親兄弟も、検事としての目標も全てを失った「犯罪者の娘」でありながら、犯罪者を裁く「検事」という立場での職務をたった一人で全うする。勿論、周りの目はスゴイものがあったでしょう。
…想像しただけで辛い状況だぞ…。
周りを敵に囲まれながらもそれらを蹴散らして、精一杯強がって生きて来た彼女の生き様は、なんとも言えない哀しさがあるように思います。
(とはいえ、逆転検事の13歳の時も相当エェ性格しているので、生まれつきこんな性格という可能性は500%くらいあるんですけど。)
そして、そんな強い彼女の本当の自己認識は…。そう、「さらば、逆転」のエンディングで語られています。
「父は確かに天才だったわ!…でも私はそうじゃない。そんなことは知っていた…」
「私は天才でなければならなかったのよ…」
メイちゃんは、自分は「天才」と称される人たちより優秀ではないと知っていたのに、周囲からずっと「天才」と呼ばれ、そうあり続けるために人知れず凄い努力を積み重ねてきた人なんでしょう。どんな状況でも自分の足で立ち、前を向いて闘って。
しかしその全ては「天才だから当たり前」で、報われるどころか時として妬みの対象となるもの。
自分で「天才」と自称している彼女ですが、本当のところ天才と呼ばれることから逃げ出したかった。でも彼女はまだ「天才」としての生き方しか知らなかったから、敢えて自分で自分を「天才」と呼び続けて逃げ出さないように枷をかけて、一人で戦い続けるしかなかったんじゃないかな、と思うのです。
なるほど!ムチでしばきまくるのも納得がいきますね。
…いや、流石に納得できませんけど…。
でも、まぁ、そんな所なのかなと勝手に妄想しています。一人で周りを制圧するくらい強くあらなければならなくて、その方法の一つがあのムチだったのかな、なんて。
とは言え、くらっちゃう方は本当に災難ですな…。ノコちゃん…。
そんなメイちゃんは、逆転裁判2でナルホドくんと対決します。ナルホドくん、前に書いたんですが、メイちゃんと真逆なんですよね。私の勝手なイメージですが。
「自分は天才である」っていうことを心の底から信じて生きている、自己肯定感最強の男です。
メイちゃん、ナルホドくんを見て、心からの敗北感を味わったんじゃないかなと勝手に思っています。弁護士として、検事としてではなく、人間として清々しいまでに「ボクは天才だ」と信じて生きている彼を見て「私は、こうはなれない」ということを見せつけられたんじゃないかなと。
でも、圧倒的な天才で本当に強い相手だから、信じられる。
だからこそ、逆転裁判2の最終話「さらば、逆転」でメイちゃんはナルホドくん、ミツルギ検事に最後の審理で怪我を圧して証拠品を届けたのではないでしょうか。彼等なら、きっと真実に辿り着けると信じて。
そしてそこで、メイちゃんは人生で初めて「天才として」以外の生き方、信頼できる人物を全力でサポートするという生き方が存在することを知った、ということなのではないかと思うのです。
ミツルギ検事がエンディングで「キミは今日、私に追いついたのだ」と言っているのも「狩魔はカンペキを持って良しとする」という絶対的な勝利のみを追い求める姿勢から真実を求める検事として成長した、という事だけではなく、新しい生き方を知ったことでナルホドくん、ミツルギ検事はじめ様々な人の隣に並び、手を取り合って生きて行ける人間になった、という意味も含まれているのではないかと思います。
逆転裁判3最終話「華麗なる逆転」でのメイちゃんは、更に父親の死を乗り越えた後です。
そんな中でも相変わらずナルホドくんにむき出しの敵意を示して「カワイイな」と言われてみたり、ミツルギ検事と同じように天然なところを見せてみたりするんですが(両方、超萌えポイントですよね!)探偵パートでは体調が悪すぎる(顔色がビリジアンて。)ナルホドくんをリードし、地震で怯えてしまったミツルギ検事を叱咤激励し、彼等をしっかりと支えています。
あのパート、メイちゃんいなかったら捜査できていないレベルの活躍です。
それにも関わらず、最後は検事席を固執する事なくゴドーへ譲り「自分のすべきこと」として、徹夜でのからくり錠開錠を行う選択をします。
「華麗なる逆転」でのメイちゃんは、人から求められるままに「天才」として生きていくことをやめ、信頼できる仲間と共に生きる、と言う方向に自分の人生を切り拓いた姿が描かれている様に感じて、私は本当に大好きです。
ナルホドくんは、ずっと自分が天才だと知って生きてきた人。
ミツルギ検事は、自分を天才だと信じられる様になった人。
メイちゃんは、人から押し付けられた天才を捨て、自分の足で人生を切り拓いた人。
3人の天才は、きっとこんな感じなんじゃないかなと思います。
でもね、メイちゃんは、やっぱり天才。努力できる才能もまた、天からの授かり物だったりしますから。13歳で検事は伊達じゃない!
長々とお付き合いありがとうございました!私の3人に対する気持ちを吐き出せてもうね、満足です!!そんで、メイちゃんに対する文章、長っっ!!!!
余談ですが
個人的にはメイちゃんの感じる生きづらさみたいなものは500倍位に希釈したら結構その辺に転がっていて、自分でも感じることがあるものだったりするような気がします。だからこそ、共感できるし、メイちゃん回にはつい熱くなっちゃいました。
合わない評価にあぷあぷしたり、誰も頼れない状況に立ち尽くしたり、周りは敵ばかりで強がるしかなかったり。それなりに生きていれば何度か経験するピンチを挽回する時、彼女の姿をまた思い出して自分に喝を入れていきたいですね!
いや、そんなピンチ、この先一回も来ないで欲しいのが、本音です…。
今回のは本気で超絶恥ずかしい!けど書きたいものがある限り、妄想はまだまだ続く!
逆転裁判で書きたいこと、とりあえずひと段落したので、この先どうしよっかなぁ。
多分、すぐ書きたいこと出てきますけどね!とりあえずSwitchで456出してください!